クノン
- 1 名前: ○話 アティorレックス 投稿日: 2003/08/06(水) 23:53
- □クノン夜会話
- 2 名前: 10話 レックス 投稿日: 2003/08/20(水) 23:56
- [クノン]
昼間より、心なしか
顔色が悪いようですが
どうかしましたか?
[レックス]
あ、うん・・・
ちょっと、ね・・・
(心の中)
本当のことなんて
言えないよな
さすがに・・・
[クノン]
栄養剤でも注射して
おきましょうか
[レックス]
い、いいよ!
別にそこまで疲れてる
わけじゃないからさ
[クノン]
ダメです
患者としての貴方の発言は
その多くに疑わしい部分が
ありすぎますから
事前にケアすることで、強制的に
健康維持をしておくことが
最良の手段と思われます
[レックス]
ちょ、クノン・・・
そんな、無茶な・・・
[クノン]
腕を出してください
[レックス]
い、いいってば!
[クノン]
子供みたいに
ダダをこねるのは却下です
さあ?
う、ううう・・・
心配してくれるのは
うれしいけど、注射は
勘弁してよ・・・
- 3 名前: 11話 レックス 投稿日: 2003/08/20(水) 23:57
- [クノン]
やはり、不自然です
[レックス]
なにが?
[クノン]
この嵐のことです
ラトリクスでは、各種データに
基づき、限りなく完璧に
気象予測ができます
にも関わらず
この嵐が起きることを
予測できなかった
[レックス]
完璧って言っても
絶対ってことじゃ
ないんだろう?
だとしたら
たまには外れたって
不思議じゃないさ
[クノン]
それはわかっています
わかっていますが
しかし・・・
なんとなく悔しいです
バカにされた気分です
[レックス]
いや、天気を相手に
腹を立てても・・・
[クノン]
釈然としないので
過去の記録を検索して
みたのですが
同様の事例が
一件だけ見つかりました
[レックス]
え?
[クノン]
施設の機能が一時的に停止する
寸前・・・すなわち、私たちが
敗北したあの日も
こうした突発的な嵐が
観測されていたのです
[レックス]
・・・・・・
[クノン]
論理的に説明はできませんが
気になるのです
ただの偶然ならば
よいのですが・・・
[レックス]
だね・・・
だけど、無関係って
言い切ることは
ちょっとできそうに
ないよな・・・
- 4 名前: 12話 レックス 投稿日: 2003/08/20(水) 23:59
- [クノン]
最悪の結果になって
しまいました
[レックス]
・・・
[クノン]
過去における
無色の派閥の行動は
データとして記録されています
間に合うかどうかは
わかりませんが、今から
私はそれを解析するつもりです
[レックス]
俺たちにも、なにか
手伝えないか?
[クノン]
これは、私だけで
やるべき仕事なのです
[レックス]
でも・・・
[クノン]
さっきのような光景が
延々と、記録された
ものなのですよ?
[レックス]
!?
[クノン]
見なくてすむのなら
そうすべきなのです
特に、貴方は・・・
[レックス]
・・・・・・
[クノン]
看護人形である私は
生理的な嫌悪感とは
無縁です
任せてください
きっと、役に立つ情報を
見つけ出してみせますから
[レックス]
クノン・・・
[クノン]
どうか
今は自分の身体のことを
第一に考えてください
[レックス]
わかった・・・
ごめん、クノン
君だけに、こんな役目
押しつけて・・・
- 5 名前: 13話 レックス 投稿日: 2003/08/21(木) 00:00
- [クノン]
はあ・・・
[レックス]
クノンがため息!?
ど、どうしたの?
[クノン]
しみじみと、自己嫌悪な
今の心境を、表現してみた
だけのことです・・・
[レックス]
自己嫌悪?
[クノン]
イスラのことです
彼が潜伏していた時
剣の所在を突き止めていれば
今日のようなことには・・・
[レックス]
それは仕方がないよ
魔力の探知は
君の専門外だろう?
[クノン]
それは、そうですが
しかし・・・
私にもっと
人間に対する洞察力が
あったならば
彼の挙動に対して
疑いの目を向けること
もできたでしょうに
[レックス]
クノン・・・
[クノン]
やはり、そういった
心理的な駆け引きも
学習を・・・
[レックス]
しなくてもいいよ
[クノン]
え?
[レックス]
人の内面なんて
疑ってかかったなら
きりがないから
[クノン]
レックスさま
[レックス]
信じられるかどうか見極めて
それから決めるなんて
絶対できっこないんだ
信じたい、信じよう
そういう気持ちは自然に
生まれるものなんじゃないかな
[クノン]
しかし・・・それでは
裏切られた時に・・・
[レックス]
その時が来ても
今までを後悔せずに
いられるかどうか
それが、信じるってことだと
俺は思っているんだ
ただの奇麗事なのかも
しれないけどね・・・
- 6 名前: おまけ 投稿日: 2003/08/21(木) 00:03
- 15話の剣の修復イベント レックス(たぶん好感度大)
[クノン]
ふむ、顔色は
よくなりましたが
体力のほうの回復は
まだまだですね
とりあえず、景気づけ
に、栄養剤を注射して
おきましょう
[レックス]
いや、クノン・・・
俺がここに来たのは
診察してもらうため
じゃなくて・・・
[クノン]
不健康な患者を前に
して、私のすることは
ひとつだけです
さっさと腕をまくって
ください
[レックス]
うう・・・っ
[クノン]
今の私は不機嫌です
よって、思いっきり
痛いかもしれませんが
心配させた罰と思って
我慢してください
そしたら、水に流して
さしあげます
[レックス]
はい・・・
あの時、俺は
あせってたんだと思う
オルドレイクやイスラ
言葉も理屈も通じない
強大な力をもった敵を
前にして
正直、みんなを守って
いけるのか、こわくて
仕方なかった・・・
本当はわかってるんだ
こんなやり方ばかり
していたら、損をする
ばかりだってことは
でも、俺はバカだから
傷つけられるよりも
傷つけることのほうが
こわくて・・・
最後の最後で迷って
みんなに迷惑をかける
ことになって・・・
[クノン]
そうですね・・・
たしかに、今の貴方は
バカかもしれません
[レックス]
う・・・っ
[クノン]
論理的に考えを
まとめようとしている
くせに、本当はそれを
よしとしていない
[レックス]
え?
[クノン]
私の推察、間違って
いるでしょうか?
[レックス]
それは・・・
[クノン]
レックスさま
以前、貴方は私にこう
おっしゃいました
人の心は、全部が全部
きれいなものばかり
じゃない
苦しいのなら
吐き出してもいい
我慢しないで、さらけ
出していいのだ、と
[レックス]
!
[クノン]
あれは、やはり
私を助けるための
嘘だったのですか?
[レックス]
そんなこと・・・
[クノン]
でしたら、どうして
貴方は自分自身の
おっしゃったことを
守らないのです!?
[レックス]
・・・っ
[クノン]
不安ならば、どうして
それを周りに伝えて
くれないのです・・・
伝えて、くれなくては
わからないでは・・・
ないですか・・・っ
[レックス]
クノン・・・
俺のために
泣いて・・・
[クノン]
苦しいんです・・・
無理をしているのは
私ではなく、貴方の
はずなのに・・・っ
貴方のことを考えると
苦しくて、目の奥が
熱くなって・・・
苦しいんです・・・っ
胸が痛くて、悲しくて
止まらない・・・の
[レックス]
クノン・・・
[クノン]
貴方の感じている
想いを、もっと
私に伝えて下さい!
憎しみも、悲しみも
不安だって構いません
ちゃんと受け止めて
さしあげられるように
もっと、もっと勉強
しますから・・・っ
だから・・
もうこれ以上、自分を
傷つけないでください
お願いです・・・っ
[レックス]
わかったよ、クノン
だから、泣かないで?
[クノン]
レックスさま・・・
[レックス]
もう、無理はしない
つらい時は、ちゃんと
つらいって言うから
やせ我慢で笑って
クノンやアルディラに
心配かけたりなんか
しないから・・・
[クノン]
嘘ついたら・・・っ
今度は、もっと痛い
注射、ですから・・・
[レックス]
うん・・・
- 7 名前: 15話 レックス 前半 投稿日: 2003/08/21(木) 00:09
- (たぶん好感度大)
[クノン]
病は気から、とミスミさまが
よくおっしゃってましたが
貴方を見ていると、実感
できますね 昼間よりずっと
顔色もよくなっている
完治したといっても
差し支えないでしょう
[レックス]
そっか・・・
[クノン]
ですが、だからといって
無茶をするのは厳禁です
適度に休んで、たまった
ストレスは発散する
基本ですが、やはり
これが健康でいる
一番の秘訣なのです
[レックス]
へぇ、クノンって
そういうことも勉強して
くれてるんだ?
[クノン]
当たり前です
私は、この島のみんなの
健康を守る、看護師さん
なのですから!
[レックス]
うん、そうだよな
[レックス]
ですから、安心して
貴方は信じる道を選んで
くださればよいのです
私がいる以上、どんな
ひどい怪我でも、病気でも
必ず治してみせますから
仲間が傷つけられることに
不安になって、心を痛める
必要などないのです
[クノン]
うん、ありがとう・・・
[レックス]
だけど、本当にクノンも
変わったよな?
[クノン]
私がですか?
[レックス]
ああ、最初に出会った時とは
比べものにならないくらい
色んな顔を見せてくれる
[クノン]
あ・・・
[レックス]
ほら? 今だって
照れて、赤くなってるし
[クノン]
か・・・っ、からかうのは
よくありませんっ!?
[レックス]
あははっ、ゴメンゴメン
[クノン]
ぶーぶー、です・・・
自分でも驚いているのです
こんなにたくさんの顔が
私にできたのか、と
意識してやっているわけでは
ないのです 気づくと、自然に
そうなっていて・・・
不思議です・・・
[レックス]
そういうものさ
別に、不思議じゃないよ
笑ったり、怒ったり
泣いたりするのだって
頭で考えてすることじゃない
それが、感情ってものなんだ
どれだけ、クノンが
どんどん人間に近づいている
証拠だって、俺は思うよ
[クノン]
人間に・・・
なんだか、うれしいです
そう言ってもらえると
[レックス]
クノン・・・
- 8 名前: 15話 レックス 後半 投稿日: 2003/08/21(木) 00:11
- [クノン]
あとは、イスラを倒して
紅の暴君を封印すれば
戦いも終わりですね
[レックス]
ああ、そうだな
[クノン]
彼のことを考えると、私は
いいようのない気持ちに
なるのです・・・
[レックス]
え?
[クノン]
相手を傷付けている時も
傷つけられている時も
いつでも、彼は笑っています
痛くて悲しいはずなのに
楽しそうに笑っています
私には、それがわからない
どうして笑えるのかが
わからなくて・・・
手足がすくむのです
いけないと思っているのに
逃げ出したくなってしまう
[レックス]
クノン・・・
[クノン]
今まで、こんなことは
無かったのに・・・
[レックス]
こわいからだよ
[クノン]
え?
[レックス]
わからないものに対して
拒絶したり、関わりたく
ないって思うこと・・・
それが、恐怖だよ
こわいと思う感情なんだ
[クノン]
恐怖・・・
こわい・・・
[レックス]
だいじょうぶだよ
(クノンを抱きしめる、クノン赤面)
こうすれば、こわくない
安心できるだろう?
[クノン]
へ、変です・・・
頭が、ぼうっとして
回路が、震えて・・・
でも・・・
あたたかいです・・・
とっても・・・
[レックス]
守ってあげるよ
クノンも、クノンの好きな
みんなのことも・・・
だから、安心して
俺のこと、信じてくれよ
[クノン]
はい・・・
レックスさま
ひとつ、お願いをしても
よろしいですか?
[レックス]
なんだい?
[クノン]
その・・・
もしよろしければですが
戦いが終わったら・・・
もっと、色々と私に
教えてほしいのです!
[レックス]
え・・・
[クノン]
貴方のおかげで、私は
人間の感情について
知ることができました
こわい部分もあるけれど
それは、とても素敵で
奥が深いもので・・・
だからこそ、私はもっと
それを学びたいのです
貴方の生徒になりたい
もっともっと、たくさんの
教えをうけたいのです!
[レックス]
クノン・・・
[クノン]
ダメ、でしょうか・・・
[レックス]
そんなわけないだろ?
[クノン]
それじゃあ!
[レックス]
歓迎するよ、クノン
[クノン]
は、はいっ!
どうか、よろしくお願い
いたします・・・
先生・・・
- 9 名前: ED レックス(たぶん好感度大) 投稿日: 2003/08/21(木) 00:13
- いつもの街角 〜My Dear Teacher〜
そして・・・
俺たちは帰ってきた・・・
いや、性格に言えば・・・
彼女に限っては、新しく
やって来たって言うべき
なのかもしれない・・・
[クノン]
あのー、もしもし?
聞こえてますか、先生?
[レックス]
あ・・・
[クノン]
先程から、注意力が散漫に
なっているようですが
具合でも、悪いのですか?
[レックス]
ごめん、ごめん!
ちょっと、ぼうっとしてた
だけだからさ
[クノン]
ぼうっとするのなら、熱が
あるのかもしれませんね
そりあえず、解熱剤を
うっておきましょうか?
[レックス]
いいってば・・・
ちょ・・っ、く、クノン!?
ホントに、平気だから!
[クノン]
遠慮しなくても
いいのに・・・
[レックス]
遠慮とかじゃなくてさ
今のは、考えごとをしてたって
意味で言ったんだよ
[クノン]
なるほど・・・
やはり、言葉の言い回しとは
奥が深いものなのですね
[レックス]
あははは・・・
まあ、それを勉強するために
クノンは、俺たちについて
来たわけなんだしさ
[クノン]
感情を学ぶには、人間の社会で
生活するのが、最良ですから
ですが、やはり効率よくは
学べないようです・・・
[レックス]
あせることはないさ
まだまだ、勉強は始まった
ばかりなんだしね
[クノン]
至らぬ身ではございますが
ご指導のほど、どうか
よろしくお願いいたします
[レックス]
ああ、こちらこそ
よろしくな
だけど、アルディラも
よく、クノンの留学に賛成
してくれたよなあ・・・
[クノン]
それはきっと、先生のことを
信頼していたからでしょう
アルディラさまもですが
あそこの住人たちは、みな
島の外の世界を知りません
最初に出会った人間が
無色の派閥という、特殊な
存在だったこともあって
どちらかというと、恐怖すら
感じているようですね
世代を経た今もなお・・・
[レックス]
・・・・・・
[クノン]
ですから、なおのこと
私が、しっかりと見定めて
いかねばならないのです!
貴方たちがそうだったように
人間がみんな、敵であるとは
限りません・・・
決めつけてしまって
狭い輪の中に閉じこもるよりも
手をとりあって、暮らして
いけたほうが素敵です
そう教えてくれたのは、先生
貴方ではありませんか?
[レックス]
そっか・・・
[クノン]
ええ、そうですとも・・・
[レックス]
そういうことなら、余計に
がんばらないとな
で、今日はどこへ行く?
[クノン]
それなのですが・・・
[レックス]
ん?
[クノン]
最近、読んだ本の知識で
ようやく知ったのですが
こういう場合・・・
男の方のエスコートに
任せるのが、大人な女性の
エチケットかと・・・
[レックス]
な・・・!?
いったい、どんな本を
読んだんだよ・・・
[クノン]
「失敗しないデート」という
入門書ですが、なにか?
[レックス]
なにか、って・・・
[クノン]
デート、なのですよね?
これって・・・
[レックス]
う・・・
[クノン]
違っていたのですか?
[レックス]
いや、違うっていうか!?
クノンはさ、それで・・・
・・・いいの?
[クノン]
まったく、問題ありません
私は、貴方のこと・・・好きですから
アルディラさまと同じ位に
END
- 10 名前: 名無しさん 投稿日: 2003/08/21(木) 00:16
- 碌に見直しをしてないので誤字脱字等があるかもしれません
その辺の修正はよろしくお願いします
- 11 名前: 15話前半 訂正 投稿日: 2003/08/21(木) 02:12
- [レックス]
ですから、安心して
貴方は信じる道を選んで
くださればよいのです
私がいる以上、どんな
ひどい怪我でも、病気でも
必ず治してみせますから
仲間が傷つけられることに
不安になって、心を痛める
必要などないのです
[クノン]
うん、ありがとう・・・
この部分、レックスとクノンを入れ替えて下さい
(誤植スマソ)
- 12 名前: 名無しさん 投稿日: 2003/08/23(土) 04:24
- 生徒名、ルート【機・霊or 鬼・獣】の明記推奨
とのことなので一応書き込んでおきます。
生徒はベルフラウ、ルートは機・霊です。