アリーゼ
1 名前: ○話 アティorレックス 投稿日: 2003/08/06(水) 23:47
□アリーゼ夜会話


2 名前: 3話 レックス 投稿日: 2003/08/07(木) 13:46
アリーゼ:あんまりです・・・

レックス:まだ、怒ってる?

アリーゼ:だって・・・!
     先生が助けてくれた
     おかげなのに・・・

     あの人たち
     お礼も言わないなんて
     ひどいです・・・

レックス:いいんだよ
     俺が好きでやったこと
     なんだからさ

アリーゼ:本当に優しいんですね
     先生は・・・

     どうして・・・そんな風に、他人を
     信じられるんですか?

レックス:どうして、って
     言われてもなぁ・・・

特別な理由があるって
わけじゃないんだよ
  本当に・・・


3 名前: 4話 レックス 投稿日: 2003/08/07(木) 17:15
レックス:なんだい、話したい
     ことがあるって?

アリーゼ:あの・・・
     謝りたくて・・・

     私、さっきから
     態度が悪いですよね?

レックス:気にしてないよ
     そんなこと

     誰だってさ
     機嫌が悪い時は
     あるものだからね

アリーゼ:・・・っ

     なら・・・
     いいんです・・・

レックス:アリーゼ?

アリーゼ:・・・おやすみなさい

レックス:あ・・・

 アリーゼ・・・
いったい、なにが
気に入らないって
 いうんだろう?


4 名前: 5話 レックス 投稿日: 2003/08/07(木) 20:03
レックス:しかし、俺って
     君のこと、泣かして
     ばっかりだよなあ?

アリーゼ:いえ・・・
     悪いのは、泣き虫の
     私ですよ!?

     それにっ、あのっ!?
     お父様が以前、お食事してた時に
     いってた話なんですけどっ!

     えと・・・その、あの
     女の人を泣かすのはっ、男の人の
     甲斐性ってものでして・・・

     それだけ、その人が魅力的って
     いうかっ、あ、あの・・・っ
     つまりっ!?

     わわっ、な・・・っ
     なに、言ってんだろ?
     私・・・っ!?!?

レックス:???

     それで、学校のこと
     なんだけど・・・

アリーゼ:あ、それは
     続けるべきですっ!

     みんな、先生の授業を楽しみに
     してるって思うし、先生もすごく
     楽しそうだったですし

     続けるべきですっ!

     私は、もう平気ですし
     あ・・・でもですね!
     できたら、その・・・

     私の授業は、それとは
     別にやってほしいとは
     思ってます、ですっ

レックス:あはは、なんか・・・
     ものすごく、しゃべる
     ようになったねえ?

アリーゼ:あ、ごめんなさい!?
     あうう・・・っ

レックス:うん、わかったよ
     なんとか、がんばって
     そうしてみるよ

アリーゼ:はい・・・

忙しくなりそうだけど
 この子のためにも
がんばらなくちゃな!


5 名前: 6話 レックス 投稿日: 2003/08/08(金) 10:51
レックス:アリーゼも、最近は
     みんなとよく話すように
     なってきてるよね?

アリーゼ:はい、でも・・・

     まだまだ、私は先生みたいに
     上手にはおしゃべり
     できてませんね

     自分のことばかり
     しゃべっちゃうか、それとも
     一方的にお話を聞くだけか

     気をつけていますけど
     そうなっちゃうんです

     いっぺんに、どっちも
     できなくて・・・

     あ、あの・・・っ
     これって、もしかして
     私だけでしょうか?

     普通の人なら、こんな当たり前の
     こと、気にしたりしないってこと
     なんでしょうか!?

レックス:そんなことないよ
     誰だって、最初は
     そんなものさ

     それに、大事なのは、うまく
     話せるかよりも、話そうって
     気持ちのほうなんだ。

     話をすることを
     やめちゃったら
     そこから先に進めない

     俺はそう思ってるから

アリーゼ:そ、そうですよね?

 話し続けていれば
きっと、そんな心配も
自然に消えていくから
 がんばって・・・


6 名前: 7話 レックス 投稿日: 2003/08/08(金) 13:35
レックス:アリーゼは
     最近、ファルゼンと
     よく一緒にいるね

アリーゼ:はい・・・
     でも、それは最近って
     わけではないんですよ

レックス:え?

アリーゼ:先生たちに混じって
     私が戦いに参加する
     ようになった時から

     あの人は、私を気に
     かけてくれてました

     危なくないように
     近くで見守っていて
     くれたり・・・

     平気か、って
     声をかけてくれたり

レックス:そうだったんだ

アリーゼ:それがきっかけで
     私から、おしゃべりをしに
     行くようになったんですよ

レックス:うーん、だけど
     ファルゼンって無口だから
     話していて困らないか?

アリーゼ:そんなことないですよ

     それは、たしかにあの人は無口で
     私がしゃべってばかりに
     見えますけど・・・

     でもでもっ、ちゃんと
     ファルゼンさんも、仕草なんかで
     答えてくれてるんですよ

     よく見ていないと
     気づきにくいですけど

レックス:へえ・・・

 言葉のやり取り以外
でも、気持ちを伝える
方法って、あるんだな


7 名前: 8話 レックス 投稿日: 2003/08/08(金) 16:27
アリーゼ:起こしてしまって
     ごめんなさい・・・

レックス:いや、もう目は
     覚めていたからさ

アリーゼ:喉、渇いてますよね?

     果物のジュース・・・
     私が作ったから、上手じゃ
     ないですけど・・・

レックス:そんなことないさ
     美味しいよ

アリーゼ:よかった・・・

レックス:ずいぶん、みんなに
     心配かけちゃった
     みたいだね

アリーゼ:・・・

レックス:失敗したなあ・・・

     なにがあっても
     倒れたりなんかしない
     つもりだったんだけど

アリーゼ:つもりじゃあ・・・
     困ります・・・っ!

レックス:アリーゼ?

アリーゼ:もっと、自分のこと
     大切にしてください!
     じゃないと・・・っ

     私たち、ちっとも
     安心できないですよ
     これじゃあ・・・っ

     うう・・・っ
     うっ、うう・・・っ

レックス:ごめんよ、アリーゼ
     泣かないで・・・

     そうだな・・・

     倒れちゃったら、もう誰かを守る
     ことさえできなくなるってこと
     だもんな・・・

子供たちを不安に
 させるようじゃ
先生失格だもんな
 うん・・・


8 名前: 10話 レックス 投稿日: 2003/08/09(土) 07:30
アリーゼ:剣に操られてしまった時の
     先生は、本当にこわくて
     たまりませんでした。

     あのまま、先生が先生じゃ
     なくなってしまうんじゃないか
     すごく心配で・・・

レックス:うん、正直
     俺もダメかと思った

     きっと、みんなが必死に
     声をかけてくれたから
     なんとかがんばれたんだよ

アリーゼ:そう言ってもらえる
     のは、うれしいんですけど

     ああいう無茶は
     もう、絶対にやめて
     くださいね

     先生は平気かもしれないけど
     私はそのたびに、泣いて
     しまうんですから

レックス:もしかして
     怒ってる?

アリーゼ:ええ、怒ってますよ

レックス:うわ・・・

アリーゼ:そもそも、いつだって
     無茶をするほうより無茶をされる
     ほうが疲れるんですよ

     先生は心配をかけるばかりで
     心配するほうの立場になった
     ことがなさすぎです

     試しに、私が無茶をやってみま
     しょうか? ああ、そうですね
     いいかもしれません

     もっとも、私に先生と同じだけ
     の能力があるわけないから
     きっと本当に危険ですけど

     でも、そのほうが心配する身の
     つらさが何十倍にもなりますね
     ああ、いいかもです

     そうでもしないと先生みたいな
     人には毒にも薬にもならないと
     確信でき・・・

レックス:わかったよ!
     わかりましたから!

     俺が悪かったです
     全面的に・・・

アリーゼ:わかってくれれば
     いいんです

 アリーゼって
実は、ものすごく
怒らせるとコワイ
 のかも・・・


9 名前: 11話 レックス 投稿日: 2003/08/09(土) 09:35
アリーゼ:やっぱり、簡単に封印ができた
     わけじゃなかったんですね

レックス:うん、油断していたわけじゃ
     なかったけど
     ちょっと危なかったよ

アリーゼ:だとすると、さっきの
     赤い光は・・・

レックス:ああ、封印が完全じゃなかった
     せいなのかもしれない

アリーゼ:どうするんですか?
     これから・・・

レックス:遺跡の調査は、
     護人との二人に任せて、まずは
     帝国軍と決着をつけるよ

     じゃないと、仮に
     封印が成功しても意味がないし

アリーゼ:そうですよね

レックス:無茶して、また
     君に叱られたくもないしね

アリーゼ:あ・・・

 みんなの気持ちを
無駄にしないためにも
 今は、とにかく前に
  進まなくちゃな!


10 名前: 13話 レックス 投稿日: 2003/08/10(日) 00:05
アリーゼ:もう一本の剣が
     あの人の手に渡って
     いたなんて・・・

レックス:驚いちゃったよな
     こんな形で目にする
     ことになるなんて

アリーゼ:今まで、私たちは
     先生の剣の力を
     ずっと、間近で見てきました

     すごいと思ってた
     これなら、どんな悪い人が
     出てきても平気だって・・・

     だけど、その力を
     向けられた今は
     正直、こわい

レックス:アリーゼ・・・

アリーゼ:使い方ひとつで
     同じ力でも、全然違うものに
     なってしまうなんて

     先生が、剣の力を恐れていた
     気持ち、やっと分かった
     気がします・・・

レックス:だいじょうぶだよ

     なにがあっても、イスラは
     俺が止めて見せるから

アリーゼ:先生・・・

レックス:全部、終わらせる
     そしたら、なにもかも全部
     封印してしまおう

     悲しいことも、こわいことも
     これ以上、味わうことの
     ないように

アリーゼ:うん・・・

君たちが、ずっと
 笑顔でいられる
  ように・・・


11 名前: 9話 レックス 1 投稿日: 2003/08/12(火) 04:29

アリーゼ
 せっかくのお休みだったのに
 最後にあんなことになって
 しまうなんて…
 ジャキーニさんたちも、もう少し
 考えて行動してほしかったですよ
 まったく…

レックス
 ず、ずいぶんと
 ご機嫌ナナメだね
 アリーゼ…

アリーゼ
 当たり前ですっ!
 だって、こんな機会
 次にまたあるかなんて
 わからないですよ?

レックス
 まあまあ…
 機会だったら、また
 作ればいいんだからさ

アリーゼ
 本当に…
 本当に、そんなことが
 できるんですか?

レックス
 え?

アリーゼ
 私たちがこの島にいられる間に
 本当にまた、こんな時間が
 もてますかっ?

レックス
 それは…

アリーゼ
 ごめんなさい…っ
 でも、私…っ
 毎日が楽しいほどに
 どんどん、こわく
 なってきてるんです
 いつか、みなさんとお別れ
 しなくちゃならなくなる日の
 ことが…

レックス
 アリーゼ…


12 名前: 9話 レックス 2 投稿日: 2003/08/12(火) 04:30

アリーゼ
 わかって、ますっ
 私は、軍学校に入って、立派な
 お婿さんを見つけて…っ
 お父様たち、喜ばせて
 あげなくちゃ…
 でも、でも…っ!
 私は、みんなとお別れ
 したくないっ!!
 ずっと、ここにいたい
 みんなと一緒がいい
 ずっと…っ!
 っく、う、うう…

レックス
 泣かないで、アリーゼ

アリーゼ
 ごめんなさい…
 でも、こわいの…
 みんなと、先生と
 離ればなれになったら
 きっとまた、私は昔の
 私に戻ってしまう
 そんな気がして…

レックス
 ダメだよ
 それが、甘えだって
 君は、わかって口に
 してるだろ?

アリーゼ
 …っ!

レックス
 ひどいことを言ってごめん…
 だけど、君は前に
 こう言ったよね?
 自分にウソをついて
 生きるのは、もう
 止めにするって

アリーゼ
 は、い…っ

レックス
 だったら、都合の悪いことに
 だって、目を背けたらダメだ
 そうだろう?

アリーゼ
 先生…

レックス
 島に残るのも、軍学校に行くのも
 君が自分で考えればいいことだ
 ただ、逃げる気持ちで
 それを選ぶことだけは
 絶対にしちゃいけない
 きっと、後悔するから
 …わかるよね?

アリーゼ
 はい…
 ごめんなさい、先生

レックス
 わかってくれれば
 いいんだよ…

(大丈夫だよ…
 君は、自分が思って
 いるほど、弱い子じゃ
 ないんだ…)


13 名前: 2話 アティ 投稿日: 2003/08/13(水) 20:19
アリーゼ
 まだ、信じられません
 まさか、海賊の仲間に
 なるだなんて・・・

アティ
 やっぱり
 納得できない?
 アリーゼちゃん

アリーゼ
 ごめんなさいっ!?
 そんなつもりじゃあ
 ないんです・・・っ
 ただ・・・
 私、不安で・・・

アティ
 うん・・・

アリーゼ
 さっき、ソノラさんと
 お話して、感じました
 あの人たちも、私たち
 と何も変わらないって
 だから、私も信じたい
 不安だけど・・・
 私、そう思ってます

アティ
 そっか・・・

アリーゼ
 ふぁ・・・っ

アティ
 ほら
 そろそろ眠ったら?
 久しぶりのベッドなんだから

アリーゼ
 あ、はい・・・
 おやすみなさい、先生

 安心して・・・
 なにがあっても、私は
 約束を守るからね・・・


14 名前: 3話 アティ 投稿日: 2003/08/13(水) 23:10
アリーゼ
 あんまりです・・・

アティ
 まだ、怒ってるの?

アリーゼ
 だって・・・!
 先生が助けてくれた
 おかげなのに・・・
 あの人たち
 お礼も言わないなんて
 ひどいです・・・

アティ
 いいんですよ
 私が好きでやったこと
 なんですし

アリーゼ
 本当に優しいんですね
 先生は・・・

アティ
 そ、そうですか?

アリーゼ
 どうして・・・
 そんな風に、他人を
 信じられるんですか?

アティ
 えっと・・・
 改めて聞かれると
 答えに困っちゃうなあ


 これが私にとっては
 当たり前のことだから
 ・・・かな?


15 名前: 4話 アティ 投稿日: 2003/08/14(木) 18:22
アティ
 話したいことって
 なにかな?

アリーゼ
 あの・・・
 謝りたくて・・・
 私、さっきから
 態度が悪いですよね?

アティ
 気にしてないよ
 そんなこと
 うん、誰だって
 機嫌が悪い時は
 あるもの

アリーゼ
 ・・・っ
 なら・・・
 いいんです・・・

アティ
 アリーゼちゃん?

アリーゼ
 ・・・おやすみなさい

アティ
 あ・・・


 アリーゼちゃん・・・
 やっぱり、様子が
 おかしいです


16 名前: 5話 アティ 投稿日: 2003/08/15(金) 23:07
アティ
 本当に、私って
 貴方のこと、泣かして
 ばっかりだよね・・・

アリーゼ
 いえ・・・
 悪いのは、泣き虫の
 私ですよ!?

アティ
 それでね、学校のこと
 なんだけど・・・

アリーゼ
 あ、それは
 続けるべきですっ!

 みんな、先生の授業を楽しみに
 してるって思うし、先生もすごく
 楽しそうだったですし

 続けるべきですっ!

 私は、もう平気ですし
 あ・・・でもですね!
 できたら、その・・・

 私の授業は、それとは
 別にやってほしいとは
 思ってます、ですっ

アティ
 あはは、なんか・・・
 ものすごく、しゃべる
 ようになったね?

アリーゼ
 あ、ごめんなさい!?
 あうう・・・っ

アティ
 わかりました
 なんとか、がんばって
 そうしてみますね

アリーゼ
 はい・・・


 忙しくなりそうだけど
 でも、この子のために
 がんばらなくちゃ!


17 名前: 6話 アティ 投稿日: 2003/08/16(土) 07:20
アティ
 アリーゼも、最近は
 みんなとよく話すように
 なってきてますね?

アリーゼ
 はい、でも・・・

 まだまだ、私は先生みたいに
 上手にはおしゃべり
 できてませんね

 自分のことばかり
 しゃべっちゃうか、それとも
 一方的にお話を聞くだけか

 気をつけていますけど
 そうなっちゃうんです

 いっぺんに、どっちも
 できなくて・・・

 あ、あの・・・っ
 これって、もしかして
 私だけでしょうか?

 普通の人なら、こんな当たり前の
 こと、気にしたりしないってこと
 なんでしょうか!?

アティ
 そんなことないわよ
 誰だって、最初は
 そんなものですし

 私だって、子供の頃はすごく
 口下手でね、言いたいことの
 半分も言えなかったのよ

アリーゼ
 先生が?

アティ
 うん、だから
 気にしなくてもいいの

 それに、大事なのは、うまく
 話せるかよりも、話そうって
 気持ちのほうじゃないかな

 話をすることを
 やめちゃったら
 そこから先に進めない

 私はそう思ってます

アリーゼ
 そ、そうですよね?

アティ
 ええ、そうですとも


 話し続けていれば
 きっと、そんな心配も
 自然に消えていくから
 がんばって・・・


18 名前: 7話 アティ 投稿日: 2003/08/16(土) 11:28
アティ
 アリーゼは
 最近、ファルゼンと
 よく一緒にいますね

アリーゼ
 はい・・・
 でも、それは最近って
 わけではないんですよ

アティ
 え?

アリーゼ
 先生たちに混じって
 私が戦いに参加する
 ようになった時から

 あの人は、私を気に
 かけてくれました

 危なくないように
 近くで見守っていて
 くれたり・・・

 平気か、って
 声をかけてくれたり

アティ
 そうだったんですか

アリーゼ
 それがきっかけで
 私から、おしゃべりをしに
 行くようになったんですよ

アティ
 でも・・・ ファルゼンって
 無口だから、話していて
 困ったりしない?

アリーゼ
 そんなことないですよ

 それは、たしかにあの人は無口で
 私がしゃべってるばかりに
 見えますけど・・・

 でもでもっ、ちゃんと
 ファルゼンさんも、仕草なんかで
 答えてくれるんですよ

 よく見ていないと
 気づきにくいですけど

アティ
 へえ・・・


 言葉のやりとり以外
 でも、気持ちを伝える
 方法って、あるんだね


19 名前: 8話 アティ 投稿日: 2003/08/16(土) 23:15
アリーゼ
 起こしてしまって
 ごめんなさい・・・

アティ
 ううん、もう目は
 覚めてたから

アリーゼ
 喉、乾いてますよね?

 果物のジュース・・・
 私が作ったから、上手じゃ
 ないですけど・・・

アティ
 そんなことないよ
 すごく美味しいです

アリーゼ
 よかった・・・

アティ
 ずいぶん、みんなに
 心配かけちゃった
 みたいですね

アリーゼ
 ・・・

アティ
 大失敗だなあ・・・

 なにがあっても
 倒れたりなんかしない
 つもりだったんだけど

アリーゼ
 つもりじゃあ・・・
 困ります・・・っ!

アティ
 アリーゼ?

アリーゼ
 もっと、自分のこと
 大切にしてください!
 じゃないと・・・っ

 私たち、ちっとも
 安心できないですよ
 これじゃあ・・・っ

アティ
 そうだよね・・・

 倒れちゃったら、もう
 誰かを守ることさえできなく
 なっちゃうんだもんね


 子供たちを不安に
 させるようじゃ
 先生失格ですね
 うん・・・


20 名前: 9話 アティ 投稿日: 2003/08/17(日) 00:32
アリーゼ
 せっかくのお休みだったのに
 最後にあんなことになって
 しまうなんて・・・

 ジャキーニさんたちも、もう少し
 考えて行動してほしかったですよ
 まったく・・・

アティ
 ず、ずいぶんと
 ご機嫌ナナメね
 アリーゼ・・・

アリーゼ
 当たり前ですっ!

 だって、こんな機会
 次にまたあるかなんて
 わからないですよ?

アティ
 まあまあ・・・
 機会だったら、また
 作ればいいじゃない?

アリーゼ
 本当に・・・

 本当に、そんなことが
 できるんですか?

アティ
 え?

アリーゼ
 私たちがこの島にいられる間に
 本当にまた、こんな時間が
 もてますかっ?

アティ
 それは・・・

アリーゼ
 ごめんなさい・・・っ
 でも、私・・・っ

 毎日が楽しいほどに
 どんどん、こわく
 なってきてるんです

 いつか、みなさんとお別れ
 しなくちゃならなくなる日の
 ことが・・・

アティ
 アリーゼ・・・

アリーゼ
 わかって、ますっ
 私は、軍学校に入って、立派な
 お婿さんを見つけて・・・っ

 お父様たち、喜ばせて
 あげなくちゃ・・・
 でも、でも・・・っ!

 私は、みんなとお別れ
 したくないっ!!

 ずっと、ここにいたい
 みんなと一緒がいい
 ずっと・・・っ!

 先生の生徒のままで
 いたいの・・・っ

 っく、う、うう・・・

アティ
 泣かないで、アリーゼ

アリーゼ
 ごめんなさい・・・

 でも、こわいの・・・
 みんなと、先生と
 離ればなれになったら

 きっとまた、私は昔の
 私に戻ってしまう
 そんな気がして・・・

アティ
 ダメだよ

 それが、甘えだってこと
 わかってて、貴方は口に
 しているよね?

アリーゼ
 ・・・っ!

アティ
 ひどいことを言って
 ごめんね・・・だけど
 貴方は前に言ったでしょう?

 自分にウソをついて
 生きるのは、もう
 止めにするって

アリーゼ
 は、い・・・っ

アティ
 だったら、都合の悪いことに
 だって、目を背けたらダメ
 そうでしょう?

アリーゼ
 先生・・・

アティ
 島に残るのも、軍学校に行くのも
 貴方が自分で決めればいい

 ただ、逃げる気持ちで
 それを選ぶことだけは
 絶対にしちゃダメ!

 きっと、後悔するから

 ・・・わかるよね?

アリーゼ
 はい・・・
 ごめんなさい、先生

アティ
 うん、わかってくれれば
 それでいいの・・・


 大丈夫・・・
 貴方は、自分で思って
 いるほど、弱い子じゃ
 ないんだから・・・


21 名前: 10話 アティ 投稿日: 2003/08/18(月) 07:57
アリーゼ
 剣に操られてしまった時の
 先生は、本当にこわくて
 たまりませんでした

 あのまま、先生が先生じゃ
 なくなってしまうんじゃないか
 すごく心配で・・・

アティ
 ・・・正直言うとね
 私も、もうダメかなって
 思っちゃいました

 でも、みんなが必死に
 声をかけてくれたから
 がんばれたんです

アリーゼ
 そう言ってもらえる
 のは、うれしいんですけど

 ああいう無茶は
 もう、絶対にやめて
 くださいね

 先生は平気かもしれないけど
 私はそのたびに、泣いて
 しまうんですから

アティ
 もしかして
 怒ってます?

アリーゼ
 ええ、怒ってますよ

アティ
 うわぁ・・・

アリーゼ
 そもそも、いつだって
 無茶をするほうより無茶をされる
 ほうが疲れるんですよ

 先生は心配をかけるばかりで
 心配するほうの立場になった
 ことがなさすぎです

 試しに、私が無茶をやってみま
 しょうか? ああ、そうですね
 いいかもしれません

 もっとも、私に先生と同じだけ
 の能力があるわけないから
 きっと本当に危険ですけど

 でも、そのほうが心配する身の
 つらさが何十倍にもなりますね
 ああ、いいかもです

 そうでもしないと先生みたいな
 人には毒にも薬にもならないと
 確信でき・・・

アティ
 わかりました!
 わかりましたから!

 ごめんなさい・・・
 先生が、悪かったです

アリーゼ
 わかってくれれば
 いいんです


 アリーゼって
 実は、ものすごく
 怒らせるとコワイのね


22 名前: 11話 アティ 投稿日: 2003/08/18(月) 10:34
アリーゼ
 やっぱり、簡単に封印ができた
 わけじゃなかったんですね

アティ
 ええ、油断していたわけじゃ
 なかったけど、ちょっと
 危なかったですね

アリーゼ
 だとすると、さっきの
 赤い光は・・・

アティ
 ええ、封印が完全じゃなかった
 せいなのかもしれません

アリーゼ
 どうするんですか?
 これから・・・

アティ
 遺跡の調査は、護人の二人に
 任せて、まずは帝国軍と
 決着をつけるつもりです

 じゃないと、仮に
 封印が成功しても
 意味がないですしね

アリーゼ
 そうですよね

アティ
 無茶して、また
 貴方に叱られたくないしね

アリーゼ
 あ・・・


 みんなの気持ちを
 無駄にしないためにも
 今は、とにかく前に
 進まなくちゃ!


23 名前: 12話 アティ 投稿日: 2003/08/18(月) 13:55
アティ
 すこしは、落ちついて
 きました?

アリーゼ
 ・・・・・・

アティ
 無理もないですよ
 あんな光景を目の前で
 見せられたんだもの

 あれは・・・
 ひどすぎました・・・

アリーゼ
 笑っていましたよね
 あの人たち・・・

 あんなにひどいことをしながら
 笑ってた・・・

 苦しんでいる人たちを
 大声で笑って・・・

アティ
 アリ・・・

アリーゼ
 どうしてなのっ!?

 あそこまでしなくちゃ
 いけないんですか!?

 あれが、戦争ってもの
 なんですか!?

アティ
 ・・・

アリーゼ
 だったら、イヤです!
 私、軍人になんて
 なりたくない!!

 信じられない・・・
 笑顔で人をだましたり、傷つける
 ことができるなんて・・・っ

 私にはできません!

アティ
 アリーゼ・・・

アリーゼ
 うっ、うう・・・っ


 貴方の言うとおりよ
 いやだよね?
 こんなのって・・・


24 名前: 13話 アティ 投稿日: 2003/08/25(月) 20:05
アリーゼ
 もう一本の剣が
 あの人の手に渡って
 いたなんて・・・

アティ
 驚いちゃったよね
 こんな形で目にする
 ことになるなんて

アリーゼ
 今まで、私たちは
 先生の剣の力を
 ずっと、間近で見てきました

 すごいと思ってた
 これなら、どんな悪い人が
 出てきても平気だって・・・

 だけど、その力を
 向けられた今は
 正直、こわい

アティ
 アリーゼ・・・

アリーゼ
 使い方ひとつで
 同じ力でも、全然違うものに
 なってしまうなんて

 先生が、剣の力を恐れていた
 気持ち、やっとわかった
 気がします・・・

アティ
 だいじょうぶです

 なにがあっても、イスラは
 私が止めてみせますから

アリーゼ
 先生・・・

アティ
 全部、終わらせます
 そしたら、なにもかも全部
 封印しちゃいましょう

 悲しいことも、こわいことも
 これ以上、味わうことの
 ないように

アリーゼ
 うん・・・


 貴方たちが、ずっと
 笑顔でいられる
 ように・・・


25 名前: 15話 アティ その1 投稿日: 2003/09/12(金) 11:10
アリーゼ
 やりましたね、先生!
 これでもう、無色の派閥なんて
 こわくなんかありませんよ

アティ
 ええ、みんなが私に力を
 貸してくれたおかげです

 とくに、アリーゼ
 貴方がいなかったら、きっと
 私は立ち上がれなかった

 貴方の言葉が勇気づけて
 くれたから・・・

 私は、本当に自分が守り
 たかったものを、見つける
 ことができたんだと思うの

 ありがとう・・・
 本当に、感謝してるよ

アリーゼ
 あ、いえ・・・
 こちらこそ・・・
 どういたしまして・・・

 だけど、私のしたことなんて
 先生が今まで、してくれたことと
 比べたら、なんですし・・・

 だから、気にしないでください
 私、困っちゃいます・・・

アティ
 そっか・・・

アリーゼ
 あとは、イスラの手から
 もう一本の剣を取り戻せば
 戦いも、終わりなんですよね

アティ
 ええ、だけど間違いなく
 今までで、一番きつい戦いに
 なるでしょうね・・・

 心も、身体も、全てをかけて
 ぶつかっていかなくちゃ
 きっと、彼には勝てない

アリーゼ
 だいじょうぶです!

 だって、今の先生は
 あの時みたいに、一人きりで
 戦うんじゃないもの

 みんなの想いを、剣に束ねて
 笑顔のために戦うんだもの
 魔王にだって負けないです!

アティ
 アリーゼ・・・

アリーゼ
 絶対、勝ちましょうね
 みんなが、笑っていられる
 場所を、取り戻すために


26 名前: 15話 アティ その2 投稿日: 2003/09/12(金) 11:11
アティ
 ええ、そうよね!

 それが終わったら
 いよいよ、この島とも
 お別れだね・・・

アリーゼ
 あの、先生・・・
 そのことですけど・・・

 やっぱり、私・・・
 ずっと、この島にいたいって
 思ってるんです・・・

アティ
 え・・・

アリーゼ
 逃げるつもりで言ってるん
 じゃないの!

 よく考えて・・・
 決めたんです・・・

 昼間に話しましたよね?
 私は、先生みたいな軍人に
 憧れていたって・・・

アティ
 うん・・・

アリーゼ
 先生と出会って、一緒に
 この島で暮らしてきて
 私、改めて思ったんです

 私が本当になりたかったのは
 先生みたいな軍人じゃない

 先生みたいな人間に
 なりたかったんだって!

アティ
 アリーゼ・・・

アリーゼ
 だったら、軍学校に行くより
 先生の側にいて、色々と教えて
 もらったほうがいい・・・

 勉強だって、戦い方だって
 先生に教えてもらったほうが
 絶対、いいはずです!

 だから、私・・・

アティ
 うん・・・
 貴方の言ってること
 よく、わかるよ・・・

 でもね・・・
 それだけじゃ、貴方の考えに
 私は、賛成できないよ

アリーゼ
 !?

アティ
 私も、話したよね?
 貴方の家庭教師になるって
 決めた理由を・・・

 昔の私と、貴方は・・・
 どこか似ている、って

アリーゼ
 あ・・・

アティ
 だけど、今はもう違う
 貴方はびっくりするくらいに
 優しくて、強い子になって

 私も、昔の私とは違ってきた
 みんな、少しずつ変わって
 いっているの

アリーゼ
 でも・・・っ

アティ
 貴方は、貴方よ
 同じ経験を積み重ねたって
 絶対、私にはなれないの

 私が、貴方になれないように

アリーゼ
 先生・・・

アティ
 憧れてくれるのはうれしいよ
 でも、自分のことだから、私は
 私のイヤな部分もわかってる

 そして、それ以上に・・・

 先生という立場だったからこそ
 貴方の持ってる、貴方だけの
 魅力が、よくわかるの

アリーゼ
 私だけの、魅力・・・

アティ
 だからこそ、私は
 そんな貴方の素敵な部分を
 大切に育ててほしいって思う

 私たちだけじゃない
 色んな人と出会って、色んな
 ことを経験してほしいの

 決めるのは、それからだって
 遅くはないよね?

アリーゼ
 は、はい・・・

アティ
 あわてなくたっていいの
 貴方はまだ、最初の一歩を
 踏み出したばかりだもの

 迷ったり、疲れたら
 いつだって、頼りにして
 くれればいい

 貴方が大人になっても
 この先、進んだ道が分かれる
 ことになっても・・・

 私はずっと・・・
 貴方の先生だもの・・・

アリーゼ
 は、はい・・・っ
 ありがとう、先生・・・っ

 先生に会えて、私・・・
 本当によかった・・・

アティ
 アリーゼ・・・